声優 成瀬瑛美として知った人も視野に入れて記事を構成しました。
目次
えいたそ大進撃
プリキュア声優になってからの、メディアへのえいたそ(成瀬瑛美)の露出は目覚ましい。
インタビュー記事もトータルで軽く10を超えているだろう。
インタビューはいずれも読みごたえがあり、強烈なプリキュア愛に加え、プロ意識の高さ、他人への気遣い、知性・聡明さ、謙虚さとでんぱ組の活動で得たスキルに対する自信など、人間としての素晴らしさが、えいたそをよく知らない人に対しても伝わるものとなっている。
記事の多くは芸能メディア、アニメメディアのものだが、一般メディアにも進出している。しかも芸能欄ではなく、「持続可能な開発目標」というコーナー内の、「ジェンダー平等」というテーマに沿ったインタビューだ(おそらく)。
少々抽象的で難しい問いに対しても誠実かつ的確に答えており、年齢相応の女性としての知性を感じる。
しかも、えいたそらしさはビビッドに伝わる。記事公開後、インタビュアーはこうtweetした*1。
インタビュー記事だけでなく、声優業も順調なようだ。スタッフや共演者の評判も上々である。
以下は声優 上坂すみれの語るスタプリアフレコ時の様子だが、その姿を想像するだけで嬉しくなり、少し目が潤む。
私が参加した頃には、アフレコの席順もそうですが、雰囲気ができあがっていました。えいたそさん(星奈ひかる/キュアスター役の成瀬瑛美さん)を中心に笑顔が絶えないチームです。
<中略>
独自の合わせた方があるんです。えいたそさんが息を吸って、手を指揮者のように動かす。そういうメソッドができあがっていたんです。
えいたその活躍を見て、初心者ファンの筆者でさえこんなにうれしいのだから、長年のえいたそファンは快哉を叫びっぱなしではないだろうか*2。
ねむの「遺言」
ここで思い出すのは、卒業を前にした、ねむさんのえいたそに対する「遺言」である(えいたそとねむさんの関係についてはでんぱ組.inc「W.W.D / 冬へと走りだすお!」インタビュー (2/8) - 音楽ナタリー 特集・インタビューを参照)。
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卒業にあたっての、えいたそとピンキーとの鼎談。ねむさんは、えいたそに対し「ずっと恩を返せてない」という 思いがあったと打ち明ける。
ここの恩とは、W.W.Dの歌詞「少しでも 力になりたい、なぁんて思ったんだよ」に対する恩である。
でんぱ組を大事にするあまり、えいたそが自身の夢を後回しにしていることを心配し、
だからえいたそは、声優もだしアニソンシンガーもだし、成瀬瑛美が立つ仕事をもっともっとやっていい時期だから。
と、アガペーを発揮。えいたそ号泣(ママ)。
だが、ねむさんは釘を指すことを忘れない。
成瀬瑛美さんはやらなきゃいけないことがあります。
えいたそは宿題をやってこないんです。
ねむさんは続ける。これまで宿題をしてこない、すなわち準備不足のため、転がってきたチャンスを何度か無駄にしたかもしれない、スター性は天下一品なのにもったいない、と。
そしてこう諭し、そのサポートを買って出るのだ。
今度はマジで本気で掴みに行ってほしくて。
「この作品が好きで、これを歌いたくてこうしてます」っていうのを明確にクライアントに差し出すのは、今後のえいたその活動には絶対大事です。
プリキュア主演が決まる前、おそらくオーディションもまだのときである*3。
スタッフとえいたそがどのようなやり取りをしているか、表にはもちろん出てこない。しかしインタビュー記事でのえいたその発言の端々には十分な事前準備を感じる。声優としての仕事中もきっとそうだろう。
えいたそ快進撃の背後には、ねむさんの遺言があると筆者は確信するのだ。
そして、女同士の熱い友情に少し胸を熱くする。W.W.Dの物語は続く。
*1:インタビュアーの加藤氏は、えいたそ同様「精神がプリキュア」な人だ。別の記事を見てピンときてインタビューを企画した模様だ
*2:アニメ監督 水島精二氏がファンの気持ちを代弁してくれている。
「ひかるのアホかわいい感じ。あのテンション。えいたその底抜けに明るい声じゃなきゃ出ないよな。オーディションでの見つけた感、半端なかっただろうなー。唯一無二の主人公になると確信。
「スター☆トゥインクルプリキュア」放送開始 水島精二監督、でんぱ組・成瀬瑛美を称賛 | AbemaTIMES
プロデューサーの以下の発言と併せて読むと味わい深い。
成瀬さんはずば抜けてキャラと合っていた。歌のオーディションでノリノリで歌っている後ろ姿を見た時、ひかるのようだったんです。自分の好きなものに熱中する姿もひかるにぴったり。成瀬さんがアイドルじゃなくても選んでいたと思います
スター☆トゥインクルプリキュア:でんぱ組・成瀬瑛美の起用理由 化学反応に期待 - MANTANWEB(まんたんウェブ)
ほんと、半端なかったようです。
*3:2019/11/04追記
下記の記事を見るとメンバーが初めて顔を合わせたのは2018年8月とあるので、オーディションは遅くとも2018年の初夏か。対談時にはとっくにオーディションは終わってたということだ。
『“スタプリ”声優5人が勢揃い!「プリキュア」シリーズへの熱い想いを語り合う【前編】 - 映画 Movie Walker』
子供向けアニメは玩具が関わるため、早く動き出す必要があるとは漠然と思っていたが、裏方である声優まで早く決めていたとは。ああそうか、声優のスケジュールを1年間押さえ、なおかつイベントへの出演もあるからか。全く無知だった(恥)。
いずれにせよ謹んで本記載は取り消しさせていただく。