EXILEの創成期はでんぱ組のそれと不思議なほど符合している。
怪訝な顔をされるかもしれないが、論より証拠。
まず、EXILEの歴史をWikipediaからピックアップする。
- 1991年、HIROらがボビー・ブラウンに命名されたダンスチーム「Japanese Soul Brothers」を結成。
- 1999年、HIRO、MATSU、USA、MAKIDAI、SASAでJ Soul Brothersを結成。
- 2001年、SASAが脱退。新ボーカルATSUSHI、SHUNが加入。8月24日にEXILEと改名し再始動。
何かムズムズしてこないだろうか。
同様にでんぱ組の歴史も以下に抜き出す。
次のようにきれいに対応付けることができることがわかるだろう。
- HIRO:古川未鈴
- Japanese Soul Brothers:でんぱ組
- J Soul Brothers/EXILE: でんぱ組.inc
- MATSU、USA、MAKIDAI:相沢梨紗、夢眠ねむ、成瀬瑛美(順不同)
- SASA:跡部みぅ
- ATSUSHI、SHUN: 最上もが、藤咲彩音(順不同)
創成期のメンバーの加入・卒業、グループの改称はよくあること。単なる表層的な偶然の一致だろう。それでもここまで一対一で対応付けられるのは非常に興味深い。
それだけではない。
EXILEが所属する事務所であるLDH JAPANの歴史は次のように始まる(Wikipediaより)。
2002年10月17日、当時の規定であった会社設立の際の資本金300万円を、EXILEの初期メンバー6人が50万円ずつ出資し「エグザイルエンタテイメント有限会社」を設立。リーダーのHIROが代表取締役社長を務めていた。
一方、でんぱ組が所属するディアステージの歴史はこうだ(Wikipediaより)。
2007年の夏にメンバーが集結し、秋には会社を設立。資金を300万円用意し、<中略>福嶋が本業として勤めていた出版社を退職してモエ・ジャパンの社長に就任することとなった。
グループ設立と事務所設立の順番の違いや、社長がプレーヤーであるか否かの違いはある。しかし、ここで重要なのは、どちらも既存の芸能ビジネスとは人的・資本的繋がりが一切なく創業された点だ*1*2。
EXILEとでんぱ組といえば、今流行りの言葉で言えば、陽キャ vs. 陰キャ、パリピ vs. ヲタクと正反対な印象がある。
しかし、カリスマ性のある創始者*3がインディペンデントに活動を始め、メンバーの追加・卒業を経て、インディペンデントのままメジャーになっていくという、グループの成り立ちと成長において相似形を描いているのだ。
実に面白い*4。
脚注