弥紀のblog(仮)

アイドル、特にでんぱ組に関する妄想を語ります。twitter(@yaki2019)で記事の正式リリース告知および近況を呟いています。

「絢爛マイユース」の魅力 ~「お控えなすって神宿でござる」との比較から~

以前執筆したものの、タイミングを逃したため掲載を見送ったものですが、しばらく新規記事を書けそうにないため、生存証明としてあえて公開します。

目次

 

玉屋2060%氏が「神宿」というアイドルグループに楽曲を提供している。

某巨大掲示板でその情報を知り、興味本位で早速PVを見てみた。

 

2曲ある中の「お控えなすって神宿でござる」を聴いての第一印象がこれだ。

 

絢爛マイユースじゃん。

 
神宿『お控えなすって神宿でござる』MV

 

 どこが似ている?

類似する点を以下に挙げていく。なお以下「お控えなすって」と省略する。

曲調

どちらもシンセサイザー中心のピコピコ音楽で、テンポもほぼ同じだ*1

  • お控えなすって:95
  • 絢爛マイユース:100

 

曲の構成

曲の構成の特徴的な部分が酷似している。これが一番の決め手である。

  • 2番と大サビ(「ハッピーハッピー グラデュエイション」からのパート)の間にある16小節の長い間奏。しかも8小節の2回繰り返し
  • 最後のサビ後のコーダの存在(「言葉が心の奥底」からのパート)*2
  • アウトロが唐突に終わる点
もちろん、以下のようにはっきりと違う点もある。
  • 1番と2番の間奏の有無
  • 2番の構成(「お控えなすって」の方がメロディが多い)

しかし、「絢爛マイユース」の肝は大サビの直前の間奏からにあると考える筆者にとって、その差は小さなものだ。

 

で、どうなの?

それぞれの曲の作者が玉屋氏であるとの発表時期は以下のとおりである。これを見る限りでは「お控えなすって」の方が制作は先なのであろう。

 

ということは、「絢爛マイユース」が「お控えなすって」の焼き直しということになるのであろうか?
 
タイミング的には、そうかもしれない。
 
だが、筆者がでんぱ組のファンであり、かつ先に「絢爛マイユース」を聴いていることを差し引いても、圧倒的に「絢爛マイユース」がいい。「お控えなすって」も佳曲ではあるが「絢爛マイユース」の大サビの爆発力、スピード感によるカタルシスに比べると平凡に聞こえる。
 
直前の長い間奏も「お控えなすって」では若干退屈に感じるが、「絢爛マイユース」だと、大サビに向けての効果的な焦らしとなっており、聴き慣れてくると、あの間奏だけで気持ちが高まってくる。それくらいあの大サビは爆発力がある(特に最初のえいたそとピンキー)。
 
卒業公演での大サビのパフォーマンスもよかった。各メンバーが縦にならんで、個性的な歌声で自身のソロパートを歌うと横に捌けていく。戦隊ヒーロー物で各ヒーローが、順にその個性を生かした得意技を振るい、敵を倒していくような胸のすく場面だ。
 

だから?

ここまで読むと、「お控えなすって」をディスっているように思われるかもしれないが、実は筆者はこの曲にハマってしまっている。頭の中で曲が回っているくらいだ。
ただ単に、絢爛マイユースの間奏と大サビが好きすぎるだけなのである。
 
実は、絢爛マイユースの曲全体について、筆者は「置きにいった」感があると思っている。狂気を感じるアレンジや構成と、親しみやすいメロディの組み合わせが玉屋氏の楽曲の病みつきポイントだと思っているが、絢爛マイユースは狂気の要素が少なめな気がするのだ。素人なので隠れた狂気に気づかないだけかもしれないが。
 

玉屋氏もでんぱ組とのコラボを繰り返すうちに刺激が薄れ、流れ作業的になっていたのかもしれない。

そこにもふくちゃんが帰ってきた。以下の対談からは、玉屋氏の眼の輝きが見えるようだ。「いのちのよろこび」に期待せざるを得ない理由だ(まだ聴いていないです(笑))。

宇宙をさまよってようやくたどり着いたみたいなストーリーにしたい、だから原始時代に戻りたい」って話をしたら、玉屋さんが「僕もそう思ってました!」みたいな(笑)。全員話がツーカーでブワッって広まって、アフリカン・ポリネシアンなんだけど電波ソングっていうのを作ることになって。 

 

ototoy.jp

 

蛇足

絢爛マイユースは有線放送でもよく流れ、ファン層を広げているようだ。Yahoo知恵袋に以下のように曲名を問い合わせる質問が複数あるのは面白い(でんぱ組はここまで知られていないのかという気もするが)。

*1:BPM Analyzer1.0で計測。おそらくこの2倍の値が一般的な表記

*2:コーダは「サクラあっぱれーしょん」や「でんぱーりーナイト」にもあるので、玉屋曲では一般的なのかもしれない